弾性波探査の観測作業を概略説明します
①測線測量
計画した測線を現場に設定します。受振点番号(起点からの距離)木杭を打設します(通常5mまたは10mの水平距離)。各点の標高はレベル測量またはスタジア測量によって求めます。
②電話線の設置
電話線を全測線にわたって敷設します。電話線は、発火器から測定器へショットマーク(発破時間)を送る役目も果たします。
③展開作業
各測量杭(受振点)に受振器を設置します。
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急斜面での展開状況
④ 起振作業(発破作業)
所定の起振点位置に火薬類を装填し、観測本部と連絡をとり起振(発破)指示を待ちます。
保安上或いはその他の制約により、火薬類が使用出来ない場合は、ガンサイザー、かけやの打撃など非爆薬によって起振します。非爆薬による弾性波探査を”簡易弾性波探査”と呼ぶことがあります。
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水中発破にによる起振状況
⑤測定作業
観測本部員は、展開及び起振(発破)の準備ができ次第、測定器の調整をします。ノイズのない時点で発破士に起振(発破)の指示を出します。
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山中での測定状況
⑥ 展開移動
1展開で全ての起振点のデータを収録した後、次の測定の展開に入ります。